使い方ガイド

間取りを描くと、その場で 3D の家になり、1/40 の3D プリント用データ(STL)まで出てくるツールです。 このページは腰を据えて読む説明書 ―― 描き方から、3D プリントの設定、模型の組み立てまで。

1はじめに

MyHome3D は、建てる前のイメージづくりのためのツールです。壁を引くだけで外観が立ち上がり、 仕上げや配色を替えながら「こんな家にしたい」を形にできます。気に入った案は 3D プリンター用のデータになり、手に取れる縮尺模型として打ち合わせの卓上に置けます。

描く・眺めるはログインなしで使えます(下書きはその端末のブラウザの中にだけ残ります)。 招かれた施主様は無料です。3D プリント用データ(STL)の書き出し、CAD 図面の取り込み、 担当者と施主が同じ案を見る「案件」はフルプラン(14 日無料でお試し・月額 9,800 円税込)で使えます。 工務店・ハウスメーカーの方も、ご自分の家を 3D プリントしたい個人の方も同じプランです(料金)(6 章7 章)。

端末について:編集はパソコンとタブレット(iPad など)で。図面は指で描け、二本指で拡大縮小・移動、3D は指で回せます。 スマートフォンは閲覧専用です ―― 招かれた案件の閲覧リンクを開くと、3D を眺め、図面を見て、案を切り替えるところまでできます。

これはイメージづくりのためのツールで、建築確認などに使う設計図書ではありません。 実際の設計は担当の設計者との打ち合わせで詰めていくことになります。

2画面とツール

画面は二つの顔を持ちます。図面(平面図を描く)とビジュアル(3D の外観を眺める)。 上の帯で切り替えるか、Tab で行き来します。階の切り替えも上の帯です。

ツール

キーボード

V 選択 / W 壁 / R 四角 / C 円 / D 建具 / F 設備、 Tab 図面とビジュアルの行き来、19 階の切替・0 家全体、 ⌘Z 元に戻す・⇧⌘Z やり直す、⌘S 保存、 Delete 削除、Esc 描きかけの取り消し。図面はホイールで拡大縮小できます。

3間取りの描き方

外形から

まず「四角」で母屋の外形を描き、間仕切りの壁を「壁」で足していくのが早道です。 CAD の平面図(DXF)があれば読み込んで下敷きにでき、レイヤから壁を起こせます。

塔(円い壁)―― 順番が大事

四角(母屋)→ 円(塔)の順で描いてください。 円を先に描くと、母屋の壁が塔で切り抜かれません。 また、円い壁は描いたあとで掴んで動かせません ―― 変えられるのは半径だけです。 塔の位置を変えたいときは描き直しになります。間取りを崩してしまったときは ⌘Z で戻すか、正しい階から「他の階も同じ間取りに」で写し直せます。

建具

建具は壁を選んでから「この壁に足す」でも置けます。掴んで動かすと 455mm 刻みで滑ります。 玄関ドアは奥の壁を選ぶと「凹ませる」「アーチで凹ませる」が出て、ポーチ状に彫り込めます。 戻すときは「凹みを戻す」です(円い壁に作った凹みを戻すと、いまは平らな壁で戻ります。 弧のまま戻す改良を予定しています)。

階段

階段は 91mm 刻みで動かせます。破断線から上の段は平面図に薄く描かれます。

4高さと屋根

右の「高さと屋根」で、天井高・床厚・屋根の形(切妻・片流れ・寄棟)・勾配(寸)・軒の出を決めます。 円い壁を描くと、その上に円錐の屋根が自動で載ります。「塔の立ち上がり」は円い壁の胴が 軒からどれだけ立ち上がるか ―― 低くすると円錐が大屋根に潜り込み、高くすると城の塔になります。 塔の頂部には繰形(上ほど太い段の輪)を回せます。

5仕上げと配色

ビジュアルの右欄で、外壁・円い壁・屋根の仕上げと配色を替えられます。窓ガラスとサッシ、 窓枠・見切り、外構(芝・駐車の土間)もここです。

ここで決めたものは画面だけのものです。模型(STL)には家の形 ―― 壁・床・屋根・塔の繰形などの構造だけが出ます。サッシもガラスも、どの縮尺でも最小肉厚を割るためです。

6保存・版・案件と共有

編集は自動でその端末に控えられ、「保存」(⌘S)で案として確定します。 誤って閉じても、次に開いたとき控えから戻せます。保存のたびに履歴(版)が残り、 いつでも巻き戻せます。

ログインすると、案・保存の履歴・図面の下敷き・表示名などはすべてアカウントに預けられ、 他の端末からも同じように開けます。ログアウトするとその端末からは引き上げられます(共用の端末でも前の人の案が残りません)。 端末の中にだけ残るのはログインしていないときの下書きです。案件は、担当者と施主が 同じ案を見るための入れ物です。担当者が案件に案を入れると、招待された人は閲覧リンクから いつでも最新の案を確かめられます。閲覧者は書き換えられませんが、「自分の案として写す」で 手元に複製して自由に触れます。

73D プリント用データの書き出し

右下の「STL を書き出す」で、部材ごとに分かれた STL が一つの zip に落ちてきます。 縮尺は 1/30〜1/100(既定 1/40)。プリンタの条件は「プリンタに合わせる」で ―― 造形サイズ(既定 256mm)、最小肉厚、嵌合の隙間などを調整できます。

部材一覧の読み方

書き出す前に、右の一覧で各部材の寸法・接地(造形床に触れる面積)・体積を確かめられます。

縮尺と分割

造形床に収まらない部材は自動で半分に割られます(切り口には位置決めのダボが入ります)。 床は反り対策で 45° に傾けて刷る設計のため、対角の高さが効いて分割されやすくなります。 目安として、二階建て+塔の実案件(延床 44 坪)では 1/40 で 11 部材・ほとんどが 2 分割、 縮尺を細かくするほど分割は減り、1/100 では分割なしでした。 模型の迫力は 1/40、机上の携行性は 1/100 ―― 用途で選んでください。

83D プリントのおすすめ設定

造形サイズ 256mm 級の機種(Bambu Lab X1C など)での運用実績に基づく目安です。

項目推奨理由
素材PLA が無難。ABS も可接地の広い部材があり、収縮の小さい PLA が反りにくい
ブリムABS では必須床・屋根は接地が広く、角が浮きやすい。45° 傾け刷りの床は接地が縁だけになるため特に
サポート不要各階は「床+壁」の上が開いた箱で、伏せて置けばオーバーハングがほぼ無い設計
積層ピッチ0.2mm 目安1/40 の壁厚は 3mm。細かくしても見た目の伸びは小さい
インフィル10〜15% 目安観賞用の模型で強度は要らない。壁はほぼ薄肉でインフィルが効く部位は少ない
ダボの形まっすぐ(既定)/テーパー「プリンタに合わせる」で切替。テーパーは先細りで差し込むほど芯が出るため、隙間の当たり外れに強い。きつい・ゆるいで悩んだらまずこちらを試す
嵌合の隙間既定 0.2mmダボと受け穴・溝のクリアランス。「プリンタに合わせる」で調整可。きつい・緩いは機種と素材で変わるため、初回は既定のまま試し、合わなければ 0.05mm 刻みで動かすのがおすすめ
部材は原則そのまま置いて刷れる向きで書き出されます(床の 45° 傾けも織り込み済み)。 スライサー側で回転させる必要はありません。

9模型の組み立て手順

どの継ぎ目にも位置決めが入っています。順番はこうです。

  1. 割られた部材を先に接ぐ ―― 「1/2」「2/2」の切り口には小さなダボが入っていて、向きが一つに決まります。 特に床は先に一枚に接いでから次へ
  2. 床の溝に壁の足を落とす ―― 壁パーツの足の形がそのまま床に彫ってあるので、置く位置は一つしかありません
  3. 階を重ねる ―― 下の階の天端のダボを、上の階の床裏の受け穴に合わせて載せます
  4. 屋根を載せる

接着する場合は、位置決めを合わせてから流し込みタイプを少量。玄関の土間の切り欠きが 正面の目印になります。

10困ったとき

解決しないときは お問い合わせフォーム からご連絡ください。